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【コピー機】ADF

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コピー機・複合機を選ぶ際に、カタログなどで「ADF」というのを目にしたことがあるかもしれません。

この「ADF」とは、「自動原稿送り装置」のことで、コピー機の上部についている、紙をセットすると自動で読み込みを行ってくれる部分の名称です。

これまで、この機能をなんとなく使ってきたという方も少なくないでしょうが、どのようなものかを知ることで、今後、機種選びに役立てたり、導入済みの機種をもっと便利に使ったりすることができるでしょう。

今回は、このADFについてご説明いたします。

  1. ADFとは?
  2. ADFのスペックの見方
  3. 注意すること
  4. まとめ

ADFとは?

ADFとは、「Auto Document Feeder(自動原稿送り装置)」の頭文字をとった略称です。その名の通り、セットした原稿を自動で原稿台(読み取り部のあるガラスの面)に送る機能のことです。ADFがあれば印刷やスキャンなどの業務効率・生産性の大幅な向上が期待でき、とても便利な機能と言えるでしょう。

ADFの無いコピー機では、一枚コピーする場合、コピーの際に原稿台にコピーしたい原稿をセットします。もしもコピーしたい原稿が複数枚ある場合には、一枚ごとに原稿を取り換えてセットしなおし、枚数分、同じ作業を繰り返すことになります。

ADFを使うと、複数枚の原稿を一度にまとめてセットすれば、自動で原稿を入れ替えて読み込んでくれます。そのため、何度も原稿をセットしなおす手間を省くことができます。

ADFはオフィスでは必須ともいえる機能なので、多くのオフィス向けコピー機・複合機に搭載されていますが、最近では家庭用複合機でもADFを搭載した機種が増えてきています。

ADFのスペックの見方

ADFは複雑な機構のため、高スペックのADFは上位機種のコピー機・複合機に搭載されることになります。同じメーカーで価格の違う機種は、もちろん本体の性能も違っているでしょうが、搭載するADFのスペックが異なることがあります。

ADFのスペックの違いが現れるのは、以下の項目です。

・原稿読み取り速度

「1分間にA4原稿を読み込める枚数」を原稿読み取り速度として記載されます。

一般的に、読み取り速度は印刷速度よりも速いため、通常のコピーなどの速度はADFよりもコピー機・複合機本体の能力に左右されると考えると良いでしょう。

しかし、書類の読み込みを大量に行う場合には、ADFの原稿読み取り速度が高速なものほど適しています。

・対応原稿サイズ

自動で読み取りができる最大と最小の原稿サイズは、機種ごとに異なります。

一般的に、最大の原稿サイズは、コピー機・複合機の最大印刷可能サイズに合わせて設定されています。

最小の原稿サイズや、非定型サイズの原稿への対応は、機種ごとに異なります。一般的には、最小の原稿サイズはA6に設定されている機種が多いです。

また、原稿の「厚さ」も、ADFにとっては重要な要素のひとつです。機種によっては厚紙やハガキ、定型でも薄い用紙などは、うまく原稿送りができない場合があります。

業務でよく使う用紙が対応しているかどうか、導入前にしっかり確認しておきましょう。

・原稿セット枚数

ADFにセットできる最大の原稿枚数です。

原稿セット枚数が少ない場合、大量の原稿がある際には何度も継ぎ足しが必要になります。ADFの原稿セット枚数が多いほうが手間がかからず、業務効率の向上につながります。

・両面読み取り

ADFには、原稿の片面だけの連続読み取りができる機種と、連続で両面の読み込みができる機種があります。

原稿の両面を読み取る必要がある場合、片面だけの読み取りの機種では、表を読み取ったら裏返してまた読み取らせる、ということを、1枚ごとに、枚数分、手作業で行わなければいけません。

両面読み取りに対応した機種なら、ADFにまとめてセットするだけです。

両面読み取りの機会があるのなら、両面読み取り対応のADFを搭載しているかどうかを確認しておきましょう。

注意すること

ADFを使用する際に、注意しなければいけないことが何点かあります。

・紙詰まりしやすい

ADFはコピー機・複合機のなかでも、紙詰まりを起こしてしまいやすい場所です。

綺麗な普通紙では比較的紙詰まりを起こしにくいですが、実際に読み取る原稿のコンディションはさまざまです。

ハガキなどの厚紙や薄い用紙、破れや折れ目のついた用紙、ホチキスの芯を外した穴がある用紙などの読み取りでは、紙詰まりを起こしやすくなります。

ADFにセットする前に、原稿をなるべく綺麗な状態にすると良いでしょう。

・ADFの読み込み部汚れに注意

読み取った原稿のインクなどで、ADFの読み込み部に汚れが付着してしまうことがあります。すると、印刷物に汚れが反映されてしまいます。

原稿のインクがしっかり乾いていることを確認してからADFでの読み取りを行うようにしましょう。

また、定期的にADF読み込み部の清掃を行いましょう。

・書籍などは読み取りできない

書籍や雑誌のような、製本された状態のものは、ADFでの読み取りができません。

原稿台を使って読み取りをするか、バラしてからADFで読み取りをすることになります。

まとめ

今回はADFについてご説明しました。

普段、何気なく使っている機能かもしれませんが、コピー機のなかでも複雑な機構を持つ部分のひとつです。雑に扱えば、紙詰まりやトラブルの原因になってしまう可能性の高い部分でもあります。

正しい使い方と定期的な清掃などのメンテナンスで、大きなトラブルを減らし、末永く使うことができるでしょう。

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