複合機を導入するにあたって、メーカーや複合機選びにどのような選択肢があるのか気になってはいませんか?
そこで今回は複合機メーカーの一つであるエプソン(EPSON)の複合機について、特徴や代表機種をはじめ、保守体制やどのようなオフィスに向いているかまでしっかり解説していきます。
特に複合機の利用に際してコスト削減や省エネに取り組みたい場合にはオススメの内容になっていますので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
エプソンの概要
エプソンは1968年に世界初の小型軽量デジタルプリンター「EP-101」を発売したメーカーで、プリンター業界においてトップシェアを誇っています。
家庭用プリンターのイメージが強いエプソンですが、現在ではその技術やノウハウを応用し、企業用複合機業界においてもその一端を担っています。
エプソン複合機の代表機種と特徴
そんなエプソン複合機の特徴ですが、オフィスへの負担を軽減しつつ高速印刷を可能にしている点があげられます。
先ほど触れたようにプリンター業界においてトップシェアを誇っているエプソンの複合機は、誰にでも扱いやすいという特徴を有しながら企業用複合機としても勝るとも劣らない性能を備えていると言えます。
エプソン複合機の代表機種としては、複合機としての性能を押さえつつ低コストを実現しているPXシリーズと、高性能と使いやすさを実現しているLXシリーズがあげられます。
エプソン複合機がオフィス負担の低減と高性能を両立している点について以下で詳しく見ていきましょう。
・高いユーザビリティ
個人用プリンター業界で広く評価されているエプソンが作る複合機の操作性は、誰にでも簡単に扱える作りになっています。
タッチパネル方式による直感的な操作はもちろんのこと、ホーム画面のカスタマイズやよく使う機能のお気に入り登録など使いやすさが徹底されています。
また用紙トレイの取手が上下どちらからでも掴んで引き出せる点や、複数のカセットに同じ用紙を入れていた場合に片方のトレイで用紙が切れてももう一方のトレイから自動給紙される点など、細かい点までユーザビリティが追求されていることは大きな特徴と言えます。
・インクジェット方式による低コスト化とメンテナンス頻度の抑制
多くの複合機ではトナーを使用するレーザー方式が採用されていることが一般的ですが、エプソン複合機はインクジェット方式を採用しています。
複合機を利用のカウンター料金はカラー1枚あたり10円以上することが一般的なところ、エプソンの複合機では4円前後と非常に価格が抑えられていることが特徴です。
またエプソンのインクジェット方式は省電力性能に優れており、ランニングコストの低減を実現するだけでなく災害時等使用できる電力が限られている場合にも稼働できます。
その他にもインクはトナーに比べて一般的に大量印刷に向いていないという特徴がありますが、大容量インクによりその点を克服しインク交換の頻度を抑えています。
またレーザー方式よりも構造がシンプルなため、インク以外の消耗品や定期交換部品の交換頻度も抑えられるなどメンテナンスの手間が削減されていると言えます。
ただし一方で文字印刷の鮮明さと精確さについてはやはりトナーには劣る点については注意が必要です。
・高速印刷
インクジェット方式のデメリットとして一般的に高速印刷に向いていないことがあげられますが、A3ノビ用紙幅のラインヘッド開発によりこの点を克服するだけでなく他のレーザー複合機と比べても高水準を実現しています。
例としてLXシリーズの「LX-10050MF」や「LX-10010MF」では100枚/分と業界トップクラスの高速印刷を可能にしています。
エプソンの保守
エプソンの保守には機器の使用料金と保守がセットになったスマートチャージと呼ばれるサービスと、一定期間修理を無償で行う定期保守サービスがあります。
いずれも幅広い選択肢が用意されており、使用状況にあわせて最適なプランが選択できるようになっています。
エプソン複合機が向いているオフィスと向いていないオフィス
このような特徴を備えたエプソンの複合機ですが、どのようなオフィスに向いていてどのようなオフィスには向いていないのでしょうか。
以下に特徴を踏まえて記載しましたので、ご自身のオフィスと比べてみてください。
〇向いているオフィス
・ランニングコストを抑えたい
・ユーザビリティを重視する
・省エネ、環境貢献を目指している
〇向いていないオフィス
・複合機業界でシェアトップメーカーの複合機を使いたい
・文字印刷の精確さを重視する
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はエプソン複合機について、その特徴をはじめどのようなオフィスに向いているかについて解説しました。
インク方式の利点や高いユーザビリティなどプリンター業界で培った技術を非常に上手く応用しているメーカーと言えますので、レーザー複合機では得られない環境性能やコストパフォーマンスを重視したい場合は選択肢の一つとなるでしょう。