はじめに
現在ほとんどの企業がコピー機や複合機を使用していますよね。
そんな中、メーカーや代理店からの購入ではなくネットなどで購入している企業も多いのではないでしょうか。
ネットのコピー機、複合機販売でよく見かける謳い文句がこちらです。
「月額2400円〜」「保守料金0円」「カウンター料金なし」
このような広告を出した宣伝サイトなどをよく見かけます。
最近の複合機料金が落ちてきていることは間違いないことです。
でも「カウンター料金なし」と言った文言をよく考えてみてください。
費用が必ず発生するものに対して0円表示のものには注意が必要になります。
そのような落とし穴に引っ掛からないためにも今回の記事を参考にしてみて欲しいです。
格安リース料金のコピー機や複合機に関して検討されているお客様向けのアドバイスをさせていただきます。
それでは早速はじめていきますが、まずは契約の基本について解説をさせて頂きます。
リース契約とカウンター料金契約の違いは?
複合機をリース契約した際に必ず発生する費用が2つあることをご存知でしょうか?
- リース料金
- カウンター料金
この2つの違いに関してあまり理解していないお客様も多いかもしれません。
そのため、ここからはリース契約とカウンター料金契約に関してそれぞれ説明をさせて頂きます。
リース契約とは
リース契約とは、会社がコピー機や複合機の購入やソフトの購入などで設備投資を行う際にその物件を購入する契約ではありません。
その会社ではなくリース会社が物件を購入して、それを借りて運用するといった契約になります。
リース契約の対象としてはコピー機、複合機やソフト関係、パソコン、その他IT機器などがリース契約できる物件です。
複合機をリース契約する場合は、本体金額をリース会社が一括購入しその複合機をお客様が借りるという形になります。
そのためリース契約をした際には当然ながら利率が発生します。
基本的にリース契約では60ヶ月契約でコピー機や複合機を運用して、60ヶ月以降は再リース契約という形になる。
つまり1年間に1回だけ使用料をリース会社に払うことで契約を続行できる仕組みです。
しかしながら、リース契約をすると途中解約ができないので慎重に契約するべきですね。
もしも途中解約をしてしまったら違約金が発生してしまうため注意が必要です。
一方で、リース契約ではリース料率というものが発生します。
「複合機本体の金額+リース料率」が月額で発生する。
そしてリース料率が高いほど月の金額は多くなっていく仕組みがあることを覚えておいて下さい。
以上がリース契約についてでしたが、次のところでカウンター料金契約について話していきますね。
カウンター料金契約とは
カウンター料金契約とはリース契約と一緒に複合機を購入した際は必ず発生する契約です。
カウンター料金契約の中には3つの内訳がありますので覚えておいて下さい。
- モノクロ料金
- カラー料金
- 最低プリント料金
上記の3つがカウンター料金と言われているものです。
まずはじめにモノクロ料金とは何でしょう?
モノクロ料金は印刷をする際において、モノクロのみで印刷するときに発生する単価のことを言います。
基本的には「1円〜2.5円」くらいの相場で設定することができ、モノクロ料金の単価に印刷枚数をかけることで月に発生する金額が確定していく。
それでは次にカラー料金なのですが、印刷をする時にカラーで印刷した場合に発生する単価のことを言います。
モノクロと比べて金額が高いことも特徴の一つです。
基本的には「12円〜25円」くらいの相場で設定することが可能です。
カラー料金も単価に印刷枚数をかけることで月に発生する費用が確定されます。
一方で、最低プリント料金というものもあります。
モノクロ料金やカラー料金とは違うもので、1ヶ月に最低でもかかってしまう費用のことを言います。
例えばですが、最低プリント料金が2000円だった時の例です。
モノクロ料金とカラー料金の合計金額が1800円の場合は、2000円未満ですが月に2000円カウンター料金として徴収されます。
反対に、モノクロ料金とカラー料金を合計して2500円だった場合は、最低プリント料金を上回っているため2500円がカウンター料金として徴収されるという仕組みです。
以上がカウンター料金契約とリース契約の違いとなります。
簡単にまとめると、リース料金は本体のみの契約に発生する費用です。
そしてカウンター料金は複合機を使用するためにかかる費用を指すことを覚えておいて下さい。
それでは次のところではカウンター料金のメリットとデメリットについて話していきます。
カウンター料金のメリット・デメリット
カウンター料金に関して上記で説明をさせていただきました。
そんな中、ここではカウンター料金を契約する上でメリットやデメリットを説明させていただきます。
カウンター料金のメリット
カウンター料金を契約することで「メンテナンス料金」「修理料金」「トナー料金」が無料になります。
月額のカウンター料金さえ支払っておけば、急な故障や不具合、トナー料金、定期的なメンテナンスが無料で受けることができるのです。
コピー機や複合機は長期間使用するため経年劣化も出てきますよね。
それに伴って、複合機は精密機械のため定期的なメンテナンスが必要不可欠となります。
そんなメンテが必要なコピー機や複合機はカウンター料金契約をしていると調子が悪くなったらすぐにサービスマンが来てくれます。
その上、複合機を長く使用する上で出てくる故障などもしっかり対応してくれるため欠かせないサービスです。
また印刷枚数の多い会社もトナー料金の心配をすることなく使用することができることもメリットとなる。
反対に、カウンター料金にはもちろんデメリットもあります。
デメリット
カウンター料金を契約した際のデメリットは毎月一定額の金額が発生してしまうことです。
印刷枚数が極端に少ない月でも設定した「最低プリント料金」は必ず発生してしまいます。
ですので、最低プリント料金を設定する際は、自社の月のプリント枚数を把握した上で契約することがポイントになってきます。
以上がカウンター料金に関してのメリット・デメリットでした。
複合機を長く使用する上でもカウンター料金はとても大事な契約というのが理解いただけたかと思います。
次のところでは、格安リース料金の危険性について話していきますね。
格安リース料金の罠とは
リース料金とは複合機本体の金額にリース料金をかけた金額ということを説明させていただきました。
そんなリース料金がとんでもなく安い話を聞いたことはありませんか?
リース料金が安過ぎた場合は契約を見直したほうがいいかもしれません。
今回は考えられる事例を記載するので参考にして頂けたらと思います。
ケース1
本体金額のコストは安いがカウンター料金がとても高い。
リース料金を安く設定して、メーカーや代理店が儲けのない状態で複合機を契約することはあまり考えられません。
一方で、本体料金とは別でカウンター料金を高く設定することで儲けを獲得しようとすることは十分考えられます。
確かにリース料金が安ければ複合機を導入することに前向きになることでしょう。
しかしながら、カウンター料金などの別で費用が発生してしまえばリース料金が安くても意味がないことはよく考えればわかる話ですね。
ケース2
リース料金が格安で、トナーを購入しなければならない場合。
先程、カウンター料金契約をしていれば「トナー料金無料」と記載をさせて頂きました。
ここを有料にすることによりリース料金を安く設定し、トナー料金で売り上げを作る手法も存在します。
この契約形態はトナーキット契約と呼ばれるものです。
この契約は結果的にトナー料金は高く設定されているため長期的な使用で考えると損をしてしまう可能性があります。
以上がケーススタディを引用しての、格安料金の罠についてでした。
上記のケース1とケース2のようにリース料金が安い分、別のところで料金が発生しているケースも存在します。
リース料金が安いことはメリットですが、しっかり契約内容を把握した上で検討することをお勧め致します。
終わりに
ここまでリース料金が相場より安い場合の落とし穴に関して説明をさせて頂きましたがいかがだったでしょうか?
確かに安く契約できる複合機も存在しますが、別のところで費用を回収しているケースも多く結果的に損をしてしまう場合もあります。
安い複合機を契約する際はしっかり契約内容を把握し、カウンター料金の内訳や内容などもしっかり把握した上で契約をした方が後々困りません。
基本的に「カウンター料金なし」という記載などがあれば怪しいと思った方が良いかもしれません。
そうなると、どのサービスに申し込めば良いかわからなくなってしまうかもしれません。
そんな時はぜひ30分無料相談窓口にお問い合わせ下さい。
今回のリース料金が相場より安い場合の落とし穴についての話やコピー機、複合機の疑問全てにプロが即答いたしますので気軽に聞いてみて下さい。
最後まで読んでいただきありがとうございます。