はじめに
複合機やコピー機のリース契約をする際の話です。
「カウンター料金」というものが発生することを初めて知り、驚いてしまった人もいるのではないでしょうか?
複合機やコピー機は、オフィスの備品として欠かせないものですから、その費用に頭を悩ましてしまうかもしれません。
そんな中、カウンター料金については、契約前からちゃんと理解しておく必要があると思います。
また契約時に内容を把握しておかないと、月々の費用を大きく左右してしまうので注意が必要です。
そのためカウンター料金について知って頂きたいと思うのですが、今回の記事を読めば以下のことがわかります。
- カウンター料金の意味と相場
- カウンター料金の無料契約との違い
- カウンター料金契約を選ぶべきオフィスとは?
- カウンター料金契約の注意点
その結果、カウンター料金についての疑問が解けると思いますので最後まで読んでみて下さい。
カウンター料金とは何か?
複合機やコピー機のリース契約で支払うのはリース料金です。
そして、それとは別に印刷枚数ごとに支払うランニングコストが「カウンター料金」となります。
カウンター料金は、「モノクロ1枚1円」のように決まっている。
何枚印刷されたのかは複合機やコピー機に備え付けられたカウンター機能がカウントしてくれています。
もしも1枚1円ならば、2000枚印刷したら{1円x2000枚}で、2,000円の料金が発生することになるのです。
加えて最低月額料金が決まっていて、相場は1,000円から3,000円となっています。
もし1か月の印刷枚数が0枚でも、この最低月額料金は支払わないといけないのです。
そしてこのカウンター料金のあるリース契約は、最近の主流となってますが次のところでは相場について解説いたします。
カウンター料金相場
カウンター料金は、リース会社ごとに異なりますが相場はちゃんとあります。
- モノクロ1枚あたり約2円(税抜き)
- カラー1枚あたり約13円(税抜き)
ほかに1枚当たりのカウンター料金を決める要素がいくつかありますが、印刷するスピードが速い機種になるほど、1枚当たりの料金が安くなる傾向があります。
ただしこれはハイスペック機種であるためにリース料金も高額な機種です。
リース料金と相殺されて、最終的な費用は変わらない可能性があります。
もうひとつ、オフィスを構えている立地面でも、カウンター料金の差が出て来るのです。
意外なことに地方都市に比べて、都心部のほうが若干安くなる傾向にあります。
これは、都心部のオフィスのほうが複合機やコピー機を使う機会が多く、印刷枚数も多いため価格交渉が成功しやすくなるためです。
選ぶ基準とは?
「カウンター料金は無料」という契約もあります。
そんな時、どちらを選ぶべきでしょうか?
一般に、カウンター料金ありの契約にはメンテナンス代などの諸費用がリース代金に含まれています。
カウンター料金が無料の契約には含まれていないことが多く、故障のたびに修理費用が発生してしまう。
どちらを選ぶかは、オフィスの性格によるのではないでしょうか。
契約 |
カウンター料金 |
トナー代、メンテナンス代、修理費用 |
カウンター料金あり |
印刷すると1枚あたりで課金される カウンター料金契約の月額料を毎月支払う |
無料 |
カウンター料金が無料 |
何枚印刷しても0円 カウンター料金契約の月額料はない |
有料 |
印刷枚数が多ければメンテナンス回数も多いので、そういったオフィスはカウンター料金ありを選んだほうが良いと思います。
また印刷をしない月が年に何度もあるようならば、無料を選んだほうがお得かもしれません。
メリットについて
毎月かかるのは、リース料金とカウンター料金ですが、トナー代などはリース料金に含まれています。
印刷枚数が多いほどトナー交換回数も多いので、別途トナー代金が発生しないのはかなりお得です。
また、利用頻度の多い機械なら不具合の回数も増えます。
またメンテナンス代も含まれていれば、都心部などとても忙しいオフィスでは大幅に費用の節約になります。
カウンター料金制を選ぶことで、安心して仕事に集中する環境が整うというメリットは大きいはずです。
デメリットについて
契約したのですから、印刷枚数が0枚であっても、月々の基本料金を支払わなくてはなりません。
枚数が少なければ、カウンター料金に含まれているトナー代にお得感がなくなります。
使用回数が少ないなら、修理の機会も減るでしょうからメンテナンス代ももったいないと感じるかもしれない。
また、無駄な印刷をしても枚数にカウントされる点は、デメリットといえるでしょう。
リース契約の注意点について
「安い!お得!」と飛びついて契約する前に確認しておくことがあります。
印刷方法による違い
印刷枚数のカウント方法がリース会社によって違うことがあります。
基本は、1枚印刷すれば1枚分の加算です。
しかし、大きな紙にたくさんのトナーを使って印刷しても一定料金なのでしょうか?
両面印刷をすればトナーも2倍必要です。
このように特殊な印刷は「ダブルカウント」といって、”両面印刷をすると2枚分カウントされる”という数え方をしています。
また、リース会社によっては「A4の1面を1枚」とカウントするところもあり、この場合はA3用紙片面1枚でも「2枚」とカウントされます。
A3用紙はA4用紙の倍の面積になるためです。
うっかりこのようなカウント方法で契約をしてしまい、しかもA3用紙を頻繁に使うオフィスだと、カウント料金は倍になってしまうので注意が必要です。
また、297mm×1200mmの「長尺紙」では、3枚のカウントとなるのが一般的です。
安過ぎることについて
カウンター料金が安くても、ほかのサービス内容は業者によって異なります。
アフターフォローの充実どころか「フォローなし」という業者も少なからずありますし、カウンター料金にメンテナンス代が含まれていない場合もあるのです。
また「あとで高額なメンテナンス代を請求された」などと、思わぬ落とし穴があるかもしれません。
そのため料金があまりにも安いところは警戒が必要だと思います。
終わりに
さて、ここまでカウンター料金の相場と注意点について解説をしてきましたがいかがだったでしょうか?
結論を言ってしまうと、リース契約はカウンター料金のしくみを理解してからという考え方が大事です。
カウンター料金は、リース料金と別の費用ともいえますが、よい業者を選んでうまく利用すればお得なサービスかもしれません。
そのため自社でどんな印刷をするかを把握しておくことはとても大切なので調べてみて下さい。
さてそんな中、私どもでは複合機やコピー機の疑問について全て無料で答えるというサービスを行なっています。
今回の話で出てきたリースやカウンター料金のこと以外にも何か疑問点があれば気軽にご相談下さい。
今日の記事が何かのお役に立てればとても嬉しく思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。