複合機を導入する際の最も一般的な方法として知られるリース契約ですが、リース契約について詳しくご存知でしょうか?
調べてみると「初期費用がかからない」といった説明がよくなされていますが、途中解約出来ないという面もあるため事前にどういったものかしっかりと把握しておくことが重要です。
今回はそんなリース契約について、そもそもリース契約がどういったものかというところから相場やメリット・デメリットまで解説していきます。
上で述べたように途中解約出来ない長期の契約になりますので、契約してから「こんなはずではなかった!」とならない為にもぜひご参考にしてくださいね。
リース契約とは?
リース契約とは、ユーザーが選んだ複合機をリース会社が代わりに購入し、そのコピー機をユーザーへ一定期間(通常5~7年)貸し出すという契約です。
ユーザーからすると複合機業者から複合機を直接買い取らずにリース会社に代理で買ってもらい、リース会社へ月額料金を支払うことでそれを利用するということですね。
こういった仕組みのために一括購入する場合と異なり初期費用がかからない一方、リース会社とは長期契約となるために借り入れ審査が必要であったり途中解約が出来なかったりという事情があります。
リース契約の相場
一般的に100万円~300万円程度と高額な商品である複合機ですが、リース契約の相場は5,000円~30,000円程度となります。
複合機のリース料金は以下の計算式から算出することができます。
月額リース料金=複合機の本体料金×リース料率
リース料率とは各リース会社によって設定されている利息や手数料のようなものですが、以下のように契約年数によって変動します。
・5年契約の場合 … 約1.9~2.0%
・6年契約の場合 … 約1.6~1.7%
・7年契約の場合 … 約1.3~1.5%
以上に見られるように、リース契約での月額料金は
・複合機の性能(本体料金)
・契約年数(リース料率)
によって決定づけられます。
リース契約のメリットとデメリット
リース契約自体について把握できたところで、リース契約のメリットとデメリットについて確認しましょう。
〇リース契約のメリット
・初期費用がかからない
複合機を一括購入しようと思うとかなりまとまった費用が必要になりますが、リース契約によって月額の支払いとすることでその負担を分散することができます。
・月々のコストを把握しやすい
リース契約の際はあわせて保守契約を締結するケースが多いですが、これにより一括購入の場合に比べ月々のコストを把握することが容易になります。
これらの契約によって消耗品交換や故障修理の際の都度の計算が不要になり、安定して複合機にかかるコストの見通しを立てることができます。
〇リース契約のデメリット
・支払総額が高額になる
初期費用がかからないことをメリットとしてあげましたが、リース料率がかかっている分支払いの総額は一括購入時に比べて割高になります。
また複合機の所有権はリース会社にあるという点にも注意が必要です。
・途中解約ができない
はじめに少し触れましたがリース契約での途中解約は認められません。
途中で終わらせたい場合は違約金として残債を一括で支払って契約を終わらせるほかないため、長期契約となるリースを締結する際は慎重に検討する必要があります。
まとめ
今回は複合機導入でよく聞くリース契約について解説しました。
リース契約がどういった仕組みになっているのか、相場も含めてお分かりいただけたかと思います。
リース契約は初期費用を抑えながら安定して複合機を利用するのに適した契約ですが、総額が割高になる点や途中解約ができない点などについても認識しておかなければなりません。
複合機の導入はリース契約によるものが一般的なため、リース契約のもつメリット・デメリットについて改めてよく把握しておく必要があります