インクジェットとレーザープリンターの違い～複合機の印刷方式

複合機はプリンターを含みますが、その印刷方式にはインクジェットとレーザーの2つがあります。

この2つの印刷方式を知らないと、機種選びをする際に迷ってしまいます。

そこで当記事ではインクジェット方式、レーザー方式について解説、それぞれのメリットデメリットなど違いを見ていきます。

この記事でわかること

・インクジェット方式とレーザー方式の違い

・各方式のメリットとデメリット

インクジェット方式とレーザー方式の違い

2つの印刷方式、インクジェットとレーザーとで何が違うのかを簡潔に言うと

「印刷用紙にインクを付着させる仕組み」

これが違うということになります。

インクジェット方式では名前の通り、液体のインクをジェットのように印刷用紙に吹き付けます。

これに対してレーザー方式は、インクというより「色付きの粉」をドラムと呼ばれるパーツで印刷用紙に「圧着」します。

もちろんそれぞれにメリット・デメリット、向き不向きがありますので、使い方に応じてどちらにするか決めなければなりません。

ということで次に、2つの方式のメリットとデメリットを比較してみましょう。

インクジェットとレーザー、メリットデメリット比較

インクジェット方式とレーザー方式、それぞれのメリット・デメリットをまとめると、以下のようになります。

以下、それぞれの項目について詳しく見ていきます。

コスト面

コストを比較する場合は、複合機の利用期間から考えるべきでしょう。

つまり、長期間使っていくなら、ランニングコストが安いほうがメリットが大きいということです。

インクジェット方式は導入コストは安いのですが、レーザー方式のほうが1枚あたりの印刷コストが低く、なんと2分の1未満で印刷できてしまいます。

複合機は、長期間使っていくことが多いでしょうから、多くの場合は、レーザー方式の方がコスト的に優れているということになりそうです。

印刷品質

印刷品質では、品質のうちでもどの点を重視するかで評価が分かれます。

見た目の美しさならインクジェット方式が優れていて、写真や画像の印刷ならこちらが適しています。

それに対して、レーザー方式はインクがかすれたり滲んだりすることがありませんので、細かい文字が並ぶビジネス文書にはレーザー方式が適しています。

印刷スピード

印刷スピードは、特にモノクロ印刷ではレーザー方式の方が圧倒的に速く、その速度はインクジェット方式の1.5倍～2倍です。

カラー印刷ではその差は縮まりますが、それでもレーザー方式の方が速いです。

ですので、大量に印刷しなければならない場合などは、レーザー方式が助かるということになります。

複合機本体のサイズ

インクジェット方式とレーザー方式で大きな差があるわけではありませんが、比較的インクジェットの方が本体サイズは小さくすることができます。

設置スペースの都合でレーザー方式がどうしても置けない場合は、インクジェットを試すといいかもしれません。

2つの印刷方式、自社のニーズに合った複合機を選ぶのが大事

以上、複合機の2つの印刷方式、インクジェットとレーザーを見てきました。

複合機はその特性上、いろいろな機能を持っていて目移りしてしまいますが、印刷方式は忘れずにチェックしておきたいものです。

自社の業務内容によって、どちらがメリットが大きいか違ってくるからです。