はじめに
オフィスでの資料作成では、印刷した複数の書類を揃えて手動でホッチキスを使って留めたりしていませんか?
また表紙を自分でつけたりしていると意外に労力や手間が掛かるものです。
そんなパンフレットや資料作りが面倒だと感じている方に、ぜひ知ってもらいたい機能がフィニッシャーです。
この記事では、複合機のフィニッシャーとは何なのかを解説いたします。
またフィニッシャー機能付き複合機の選び方についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
それではまずはじめにフィニッシャー機能とは何ぞやについて話していきます。
フィニッシャー機能とは??
複合機のフィニッシャーは、一般的に自動でホッチキス留め(ステープル)する機能のことを表します。
複合機でコピー(印刷)した書類をそのままホッチキス留めするので、人の手間がいらず大量の資料作成などを容易に行うことができるのです。
オフィスで使う複合機(古い機種など)に搭載されていない場合は、機能追加することでフィニッシャーを利用することができます。
これについては意外と知られていない点だと思います。
一方で、フィニッシャー(ホッチキス留め)の追加方法は2つあり、複合機にフィニッシャー機能を追加する場合は以下になります。
- インナーフィニッシャー
- サドルフィニッシャー
インナーフィニッシャー
複合機の本体内部の排紙部分に設置する方法で、数十枚ではなくごく数枚程度の簡単な資料作成をする場合に適しています。
インナーフィニッシャーに対応している複合機・コピー機としては、印刷スピードが25枚くらいの低速機及び中速機に限定されているので、使用用途は小規模の事業者向けとなります。
追加導入費用としては、数万円程度の価格となっているのでそこまで手が出ない金額ではないはずです。
一方で、ホッチキスで留めれる枚数が限られているので、上限以上の紙をホッチキス留めすると故障に繋がってしまうというデメリットがあります。
ホッチキス留めする枚数が多い場合は、以下で説明をするサドルフィニッシャーの検討を考えたほうが良いかもしれません。
サドルフィニッシャー
複合機・コピー機の横に外付けで設置する方法が、サドルフィニッシャーとなります。
サドルフィニッシャーは複合機本体と同程度のサイズになるので、それを横に設置する為スペースが必要となります。
インナーフィニッシャーに比べサイズが大きい分、50枚以上の分厚い資料も一度でホッチキス留めができることが特徴です。
そのため月間印刷枚数が5.000枚以上となる大規模の事業者の利用に向いているのではないでしょうか。
設置できる複合機の印刷スピードは、高速機以上にも対応していますので時短作業が可能です。
機能性が高い分、フィニッシャー機能の追加費用は数万ではなく数十万円以上となることについては注意が必要です。
それでは次のところでは細かい用途について話していきます。
フィニッシャーの種類と使用用途
フィニッシャーの主な機能はステープル(ホッチキス留め)になりますが、さらに細かい以下機能があります。
針なしステーブル
使用している複合機の機種によりますが、針なしのステープル機能が使えるものもあります。
針を使わずコピー用紙そのものに圧力を加えることで、針なしで紙をまとめることができるのです。
針なしステープルは、オフィスワークの作業効率が大幅にアップするメリットがあります。
また金具がないので資料を重ねても使いやすく、なによりホッチキス代が必要なくなる点はポイントです。
反対に、針ありステープル機能と大きく違うところはシュレッダーでの廃棄です。
針なしステープルの場合はホッチキスを取る作業なしでシュレッダーにかけることができます。
ただし針なしステープルは数枚程度の枚数にしか対応していないのでその点だけは注意が必要かもしれません。
針ありステープル
用紙をページ順に揃えて仕分けするソート機能後に、金属針で留める機能です。
綴じる箇所としては1箇所もしくは、2箇所をホッチキスで留めることができるといった機種もあります。
2箇所綴じた場合は冊子のようになり、耐久性の高い資料作成となり、50〜100枚程度のステープルができます。
そのため枚数が多いものをステープルするには適した機能ではないでしょうか。
パンチ機能
印刷した用紙に、自動でパンチ穴をあけてくれる機能です。
穴の位置は基本的な2穴以外にも、3穴、4穴と様々な用途に対応している機種もあります。
因みにパンチ機能は、パンチャー、パンチユニットとも呼ばれています。
オフィスでは業務上ファイリングするケースが多いので、複合機が穴あけを自動でしてくれると非常に便利ですね。
そういったこともありパンチ機能はオフィスワーカーから高い支持を受けているようです。
中綴じ機能
小冊子やパンフレット作成に便利な機能の一つが中綴じ機能です。
ちなみに中とじとは、製本方式の一つです。
形としては印刷物を2つ折りにし中央部分の折り線に沿って針金で綴じたものを言います。
とじ方は左とじもしくは右とじとどちらかを選択できます。
中綴じはページ数が少ない場合の方が向いており、基本16ページ程度となりますが、機種によっては60ページまで綴じれるものもありますので各メーカーにお問い合わせください。
インサーター
インサーター機能があると、パンフレットや資料作りの効率は格段にあがります。
機能内容としては中綴じした冊子やステープルした資料に、印刷しておいた表紙を取り付けてくれる機能です。
本体作成後に手作業で表紙を取り付けていた場合は、その作業も自動化することができますのでとても便利な機能だと思います。
Z折り・C折り
Z折りとは紙面を3面に分けてZ字型に折ったものです。
反対にC折りは、紙面を3面に分けて両端を内側に向けて折りたたむ折り方となります。
C折りにすることで折ってから封筒に入れる手間を省くことができます。
特に郵送での送付資料やDM作成の際は、この機能があると非常に便利ではないでしょうか。
さて、ここまでが使用用途についてですが、次のところで機能の選び方について解説をしていきます。
フィニッシャー導入時の選び方とは??
月間の印刷枚数が3000枚以下の場合は、インナーフィニッシャーが適しています。
フィニッシャー機能としてはステープルのみですが、価格も10万円程度とコストもある程度抑えられますからおすすめです。
月間の印刷枚数が8000枚以上で中とじ・パンチ機能が必要な場合は、中クラスのサドルフィニッシャーが良いのではないでしょうか。
導入コストは20万円台と先ほどのインナーフィニッシャーより少しコストが掛かりますが、ステープルだけではなく中とじとパンチ機能に対応していますので非常に便利です。
月間の印刷枚数が8000枚から10000万枚以上になる場合は上級クラスのサドルフィニッシャーが向いています。
導入コストは40万円以上になりますが、ステープル・中とじ・パンチ機能だけではなく、Z折りなど紙折の機能もあるので、私的にはコストパフォーマンスは良いと感じています。
終わりに
以上、複合機のフィニッシャー機能の種類や導入する際の選び方の基準について解説しましたがいかがだったでしょうか。
複合機のフィニッシャー機能は、ホッチキス留めや穴あけ作業の自動化が可能になります。
そのため人員的コストの削減となり、少人数で経営しているオフィスや人件費を出来るだけかけたくない人に向いています。
フィニッシャー機能を導入する場合はコストだけではなく、どんな機能が必要で印刷枚数がどれくらいなのか考慮してみて下さい。
その上で、オフィスに適したフィニッシャー機能を導入検討して頂けたらと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。