はじめに
昨今では昔に比べてプリンターの印刷スピードは格段と速くなり印刷に時間もかからなくなりました。
そんな中、プリンターを選ぶ際は「作業効率を上げる為にとにかく印刷スピードが速いものを選んだ方が良いのでは?」
こう思ってしまう方もいると思います。
しかしながら、印刷スピードが速ければ良いという単純な話ではありません。
メーカーやプリンターの機種によって速度は当然ながら違いが出てきます。
そして今回の記事ではどのような速さのものを選べば良いかについて解説していきます。
各オフィスによって最適なスペックのプリンターを選ぶための秘訣をお伝えしますので読んでみて下さい。
それではまずはじめに月間印刷枚数についての話から解説をしていきます。
月間印刷枚数
まずはプリンターで月にどのくらい印刷をするのか把握しなくてはなりません。
オフィスでプリンターを導入する際、目安として月間の印刷枚数は500枚からとされています。
またオフィスで使用しているプリント用紙の束はほとんどが500枚入りとなっている。
これについては大体の印刷目安平均がプリント用紙の束に反映されているためです。
月間の印刷枚数がまだ把握できていないオフィスは、1ヶ月間使用してどのくらい印刷をしているかを確認してみて下さい。
他方で前述した通りですが、印刷スピードが速ければそれを使うべきという話ではないのです。
使用枚数に対して印刷スピードが単に早くなってしまうとプリンター本体の値段が高くなってしまう。
その結果、コストパフォーマンスが低くなってしまいます。
反対に、あまりにも印刷スピードが遅いと作業効率が悪くなってしまうことも注意が必要です。
印刷枚数によって推奨されている印刷スピードがそれぞれあるので、月間印刷枚数を把握し見合ったスペックのプリンターを探してみて下さい。
それでは次のところでそれぞれのオフィスにおいてのお勧め印刷スピードについて解説をしていきます。
各枚数のおすすめ印刷スピード
各枚数に応じた印刷スピードは以下の通りです。
- 【500~3,000枚】の場合 20枚/分~25枚/分
- 【3,000~6,000枚】の場合 25枚/分~30枚/分
- 【6,000~8,000枚】の場合 35枚/分~40枚/分
500~3,000枚を印刷する場合は1分間で20~25枚ほど印刷ができるわけですね。
こういったデーターを元にそれぞれのオフィスでどのスペックのプリンターが良いかを確認してみて下さい。
印刷スピードで重要となる3点
プリンターの印刷スピードには以下3つの指標が大きく関係しています。
- ウォームアップタイム
- ファーストコピータイム
- imp
ウォームアップタイム
ウォームアップタイムとは、プリンターを立ち上げてから印刷ができるようになるまでの時間のことを言います。
例えば事務所でプリンターを使用していない時は、大元の電源を抜くのではなくスリープモードにしているところが多いです。
そのスリープモードから印刷をしようと立ち上げ、印刷ができる状態までに時間がかかってしまうプリンターもある。
そうすると作業効率が低下してしまうことも大いに考えられるのです。
また最近ではウォームアップタイムの平均が20~30秒のプリンターもある一方で、寒い環境ではいつも以上にウォームアップタイムを要する場合もあります。
つまりウォームアップタイムが速いことは待ち時間が減り作業効率的にはとても良いことです。
グッと作業効率を上げることができるため、思っている以上にストレスフリーで作業を進められます。
ファーストコピータイム
ファーストコピータイムとは、最初の一枚のコピーを開始してから印刷が終わるまでのことを言います。
一般的には10秒ほど時間がかかるとされていますが、ファーストコピータイムが早いプリンターは3秒ほどのものもあります。
もしも月間印刷枚数が少ないオフィスはファーストコピータイムを気にする必要はないかもしれません。
ただ月間印刷枚数が多いオフィスに関しては、速いプリンターを重視して選ぶことをおすすめします。
imp(image per minute)
impを和訳すると、連続複写速度です。
impとは一分間に何枚印刷が可能かを表した指標になります。
一回の印刷枚数が多い場合はこのimpを重視してプリンターを選ぶことをおすすめします。
またimpに関して、月間印刷枚数が多いオフィスに関してはこの指標を気にする必要があることを覚えていおいて下さい。
印刷スピードは機種によって変わる
プリンター印刷の違いはメーカー毎ではほとんど変わらないのですが、機種によって印刷スピードは異なります。
印刷スピードが速いプリンターほど高価格
やはり印刷スピードが速ければ速いほど本体価格は高くなります。
買い手の中には印刷スピードには拘らず、その他の機能や価格を重視されている方もいるはずです。
そのような人は各プリンターのスペック表をじっくりと見て比較検討をしてみて下さい。
モノクロ印刷とカラー印刷
モノクロ印刷はカラー印刷よりもスピードが1~1.5秒ほど早いと言われています。
レイアウトなどによって左右される部分もありますが、同じプリンターでも使うカラーが単色な場合は印刷スピードは速いです。
つまり一般的に見て、カラー印刷よりもモノクロ印刷のほうが印刷スピードは速くなります。
さらにモノクロの場合は本体価格や運用コストも削減出来るため、モノクロしか使わないとなればカラー印刷機能がないプリンターがお勧めです。
そのためプリントアウトしたいものがモノクロなのか、それともカラーなのかを把握しておいて下さい。
終わりに
さてここまで、プリンターの印刷スピードとおすすめの速さについて解説をしてきましたがいかがだったでしょうか?
印刷スピードだけに拘るとオーバースペックとなってしまい、大幅にコストがかかってしまうため注意が必要です。
また逆の場合ではスペック不足となり業務の効率が悪くなってしまいます。
そのような事態に陥らないためにも毎月の使用枚数に合わせたスペックのプリンターを探してみて下さい。
そんな中、もしもどのプリンターを選べば良いかがわからないという方のために無料相談を承っています。
プリンターをはじめとして、コピー機や複合機のプロがなんでも疑問に答えていきますので気軽にご相談下さい。
最後まで読んで頂きありがとうございました。