はじめに
ほとんどの会社では、OA機器(コピー機、複合機)に関してはリースでの契約が多いのではないでしょうか?
そこで悩むのが、契約満了時の対応です。このまま再リースをするべきか、別の方法を探すべきかというところですね。
実際コストだけを考えると再リースの方がコストパフォーマンスが良さそうに見えますが、会社によっては買い取りや新しくレンタル契約するなど、別の方法を検討するケースもよくあります。
そこで今回は、再リースをした場合のそもそものメリットやデメリット、そして契約満了後は結局買い取りやレンタルとどちらがお得なのかを詳しくご紹介します。
それではまずはじめに再リースとは一体何なのという話から始めていきますね。
再リースとは何でしょう??
まず再リースとはどういった契約なのかですが、契約満了を迎えたリース契約(コピー機や複合機)を再度そのまま契約することをいいます。
リース契約は、特性上レンタルと似てはいますが、制約が違っているのです。
レンタルは最低1日以上で日・月単位で物を借りることができ、いつでも途中解約が出来ます。
一方、リース契約は最低半年以上1年単位の契約を行い、契約中の中途解約はできません。(原則)ここがレンタルと大きく違っているところです。
保守やトラブル修理は、基本リースした側でおこなう形となり、おもにオフィスの複合機、パソコンやサーバーなどの機器に利用されています。
契約満了後はそのまま再リース契約で延長をするのか、それともリース会社に返却するのかを会社側が選ぶのですが、そのメリットはどういったところでしょうか。
再リースのメリットは何でしょう??
最大のメリットはコストを安く抑え、OA機器の入れ替え等の手間がかからない事です。
OA機器の費用コストは結構馬鹿にならないので、そこを安く抑えられることはOA機器を使う上でとても大事な部分となります。
場合によっては再リースにしてもリース料1ヶ月分で年間契約ができる場合があり、結果大きなコスト削減に繋がります。
リース会社の視点で考えてみると利益がでないんじゃ…と思われるかもしれませんが、前回支払ったリース料金で充分カバーできているので、特段追加費用は発生しません。
再リース契約は、基本1年ごとの更新なので、コストを安く抑えながら引き続きコピー機や複合機OAの利用ができます。
また現状のOA機器を使うので設定等の手間も掛かりません。
反対に、たとえば再リースではなく、新しいOA機器に買替や導入にしてしまうと当然パソコンやネットワークの設定を1から行う必要があります。
その点、再リースは今まで使っていたOA機器をつかうので、設定等の手間なく利用できるのですが、次のところではデメリットを見ていきたいと思います。
再リースのデメリットは何でしょうか??
デメリットで大きいところは最新機能や保守が未対応となることです。
要するに、今まで使っていたOA機器をそのまま使うため、どうしても旧機種を使うことになります。
OA機器は身近で利用する機器として日々進化しています。
新機能を採用し研究・開発が常に行われているので、たとえば5年のリース契約で複合機を使っていた場合、その後に新しくできた機能は搭載されていません。
進化のスピードが最も速いのがOA機器なのです。
最新機能は当然作業効率に直結するので、時間コスト負荷に繋がる可能性があります。
また5年以上前のモデルは交換パーツ入手が困難なケースもあり、後から困ってしまうケースも考えられます。
そうは言っても、OA機器はある意味故障して当たり前なところがあります。
交換パーツの入手が出来ないと結果現状の生産性を損ねてしまう可能性もあるので、再リースする場合に気をつけたいのが保守契約です。
保守費用は通常のリース契約時と同様のケースが多いですが、古いタイプの場合保守契約ができない場合もあるので気をつけないといけません。
じゃあ結局何がいいのという話ですが、それについては次のところで話していきます。
結局再リースと買い替えどっちがお得なの?
長期的な目線で見てしまうと、リースはパーツ供給が7年や10年と長いこと使い続けていると生産終了で修理に必要な部品を入手できない可能性があります。
また中期的な目線で見ても、低コストが魅力の再リースですが、最新モデルが使えないそして何より自社の所有物になりません。
そういった点を考えると、買い替えがお得かもしれません。
因みに買い替えの場合は、OA機器(コピー機や複合機)を新しく購入するのが通常です。
購入なので当然会社の所有物となり、数年単位で発生するリース代も必要ありません。
また、リース契約にある契約期間中は解約できないといったこともないわけです。
リース契約と違うところはOA機器を購入するので購入費用が掛かるという点が挙げられます。
また、購入した際の経費は減価償却分のみで全額つけることができないのも特徴です。
そういった部分では、微々たる額ではありますが再リースは全額分を経費計上でき税金面ではお得かもしれません。
そういった点がお得な再リースではありますが、一つ注意が必要なところがあるので次のところで説明をいたします。
再リース契約の注意点について
大事なところなので是非覚えておいて欲しいのですが、再リース契約は殆どのリース会社は自動更新です。
更新ペースは基本1年単位からで、オフィス側から連絡がなければそのまま再リース契約をします。
もしOA機器が古くなってきたのでこれを期に最新モデルのOA機器を使いたい、もしくは買い替えを検討しようと考えているのであれば、最新モデルのOA機器に入れ替えてリース契約するのも一つの選択です。
再リース契約はコストを大幅ダウンできる面もありますが、側面にある機能性やメンテナンス性に欠けるという部分はOA機器にとってある意味致命的にもなります。
リース契約は途中解約ができないので、再リース契約の更新時期が近づく前にどちらの選択がオフィスにとって最良なのか良く考えましょう。
終わりに
ここまで再リースするにあたってのメリットやデメリットについて話してきましたがいかがだったでしょうか?
再リースするのかどうかはコスト面だけではなく視野を広げて考え頂きたいと思います。
再リースはコスト削減や入れ替えの手間を省けるなど目に見えたメリットが大きいのが特徴です。
ただ、OA機器の場合はリース契約が5年以上と期間が長いため、機能性や修理・メンテナンスに不安を感じる事もあるでしょう。
再リースを検討する際は、現状のOA機器の機能も踏まえて買い替えとどちらが会社にとって最良なのかをよく考えて検討しましょう。
一方で、リースや買い替えではなく、レンタルという選択肢もあります。
ここ最近ではコスパが良い、またはいつでも解約できる、余計なコストがかからないという点で非常に人気があります。
そのため興味がある方はレンタルも視野に入れてみてはいかがでしょうか。
ここまで読んで頂きありがとうございました。