はじめに
オフィスやご家庭でインクジェットプリンターを使っている人は多いと思います。
そのような人たちのほとんどはプリンターがインク切れになってしまいインク交換作業を行った経験があるはずです。
そんな時に、ふとしたことに対して疑問に思ってしまったことはないでしょうか??
「そいういえば、モノクロ印刷しかしていないのに、どうしてカラーインクが減っているのだろう・・・」
基本的にはインクジェットプリンターはモノクロ印刷しかしていなくてもカラーインクが減ってしまうのです。
そして今回の記事ではその理由について解説をしていこうと思います。
どうしてカラーインクが減ってしまうかがわかり、スッキリすると思いますので最後まで読んでみて下さい。
それではまずはじめにインクジェットプリンターについて簡単に説明をしておきます。
インクジェットプリンターとは?
インクジェットプリンターは使い捨てインクを使って印刷するプリンターです。
家庭用として販売されているプリンターのほとんどがこのインクジェットプリンターではないでしょうか。
印刷が行われる原理としては、プリントヘッドと呼ばれるインクの吹き出し口からインクが紙に噴射されます。
その結果として文字や写真が印刷されるのです。
小さなスプレーが下向きに沢山並んでいて、そのすぐ下を紙が通った時に印刷されるイメージがわかりやすいかもしれない。
そのスプレーから噴射されるインクの一滴はものすごく微量です。
1ピコリットル(1兆分の1リットル)~2ピコリットルという想像もつかない細かい単位となる。
ちなみに家庭用のインクジェットプリンターは4色(ブラック・シアン・マゼンタ・イエロー)が基本です。
これにグレーなどの色を加えた5色モデルや6色モデルも各メーカーから販売されていますが、インクの色の数が多いほど性能が良い。
その方が微妙なタッチの色調が表現出来て、完成度の高いカラー印刷が可能となります。
それでは次のところで今回の話の本題に入っていこうと思います。
カラーインクが減ってしまう理由
理由その1
インクジェットプリンターについてはモノクロ印刷する際、ブラックだけではなく、その他のカラーインクを混ぜて印刷します。
その理由としてはブラックだけではなく他の色も微量混ぜて、印刷品質を向上させるためと言われています。
そんな中、一部のインクジェットプリンターではモノクロ印刷の設定ができるようです。
すなわちカラーインクを使わないで、ブラックだけを使う設定に変更できるということですね。
ただ基本的にはそういった設定ができないインクジェットプリンターが多いようなので、ほぼほぼカラーインクを使うことになってしまいます。
理由その2
さてもう一つの理由としては、インクジェットプリンターにはインクノズルの洗浄を行うクリーニング機能が付いています。
その際に、カラーインクを少量噴射しますので、それらが必要になってしまうのです。
どうしてクリーニング機能があるかと言いますと、インジェクトプリンターの独自性からです。
インクジェットは液体インクを使う上で、インクを使用していないと固まってしまい ノズルが詰まるという問題がある。
その問題を防ぐためにクリーニング機能があるのですが、これは印刷品質を保つため電源を入れた時や印刷を始める前に自動で行います。
その際に使うカラーインクは本当に微量なのですが、プリンターを立ち上げる際に毎回行えばインク使用料も増えてきますよね?
その結果として、インクジェットプリンターを使っている人があれ?おかしいな?と思うくらい減ってしまうのです。
それでは今回の問題はレーザープリンターでも起きてしまうのでしょうか?
レーザープリンターでは起きる?
念のため補足をしておきますが、レーザープリンターは樹脂の粉(トナーパウダー)を熱で溶かして紙に定着させる印刷機です。
このトナーパウダーは非常に細かい粉なのですが、粉を使うことからも分かる通りレーザープリンターは根本的にインジェクトとは仕組みが違います。
すなわちレーザープリンターを使う際は、モノクロ印刷の時にカラートナーは減りません。
ただし、レーザープリンターもモノクロ印刷時にカラートナーを一緒に使う設定があることは覚えておいて下さい。
レーザープリンターの印刷設定は、自動切換、カラー、モノクロの3種類があり、自動切替設定時はカラートナーを使います。
逆に言うと、自動切替にしていなければ問題ない話なため、自動切替OFFを頭の片隅に入れておいて頂けたら幸いです。
終わりに
さてここまで、インクジェットプリンターの素朴な疑問について解説してきました。
モノクロ印刷をしているのにどうしてカラーインクが減ってしまうのかについて理解して頂けたでしょうか?
多くのご家庭ではレーザープリンターではなく、インクジェットプリンターを使っているはずです。
その際にブラックをメインとしてインク予備を購入されていると思います。
ただ今後はブラック以外のシアン、マゼンタ、イエロー、グレーなどそれぞれ幅広く持っておいて下さい。
その理由は、今回の記事で説明をした通りです。
今日の話が何かの参考になれば幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。