複合機の重要な消耗品としてトナーがありますが、純正トナーの場合、安くて1万円、高いもので4万円もするものもありますので、これを定期的に購入するとなるとランニングコストを大きく引き上げてしまうことになります。
そこで、コスト削減のために、リサイクルトナーを利用する企業が増えました。
ただ複合機導入をお考えになっている事業者様の中には、「リサイクルトナーってそもそも何なのか?」「確かに安いけど、デメリットはないのか?」など、気になる方も多いはずです。
そこで当記事では、複合機のリサイクルトナーとは何か、またメリット・デメリットについて、わかりやすく解説していきます。
複合機で使うリサイクルトナーとは何か
複合機で用いられるリサイクルトナーとは、一度使ったトナーを回収して分解洗浄などリサイクル処置を施し、中身を入れて再利用できるようにしたものです。
純正品より価格が安い上、資源保護にも役立つということで採用する企業が増えています。
ただ、複合機導入の際の契約内容によっては使えないこともあります。
・保守契約でリサイクルトナーの使用が認められている
・トナーキット保守契約を結んでいない
これらの条件を満たせばリサイクルトナーの使用は可能です。
万一保守契約で使用が認められていないのにリサイクルトナーを使ってしまうと、不具合に対応してもらえないケースも発生します。
トナーキット保守契約を結んでいる場合は、メーカー指定の純正品トナーを購入することが条件となっていることが多いです。特定メーカーとのつながりが深い業者だとそうなりますね。
また、カウンター料金にトナー代が含まれていることがありますが、それを知らずにリサイクルトナーを使うと、かえってコストが嵩んでしまうこともあります。
リサイクルトナーと純正品の違い
純正トナーはメーカーが正規に提供しているトナーですが、リサイクルトナーは、たとえ元が大手メーカー製であっても非正規品となります。
非正規品であっても違法ではありませんので、複合機取り扱い業者が、リサイクルトナーを提供していることも多いです。
当然、純正トナーよりも価格は安く、中には10分の1の価格のものもあり、一方で純正品より容量を増やしたコストパフォーマンスの良いものもあります。
そういうものを採用すれば、ランニングコストを大幅に削減できることになりますね。
また、リサイクルと言えど、品質保証や機器の故障への対応といった各種保証がついていることもあります。
リサイクルトナーのメリットとデメリット
メリット
・純正品より安価
・純正品より大容量のものもある
・資源保護に役立つ
・手厚い保障がある
・純正品と変わらない品質のものもある
デメリット
・製造業者によって品質が大きく違う
・純正品より不具合率が1~2%高い
・純正品と微妙に色味が違うことがある
リサイクルトナーの最大のメリットはやはり、安価で大容量とコストパフォーマンスが非常に良いことですね。
デメリットは製造業者によって品質に違いがあり、悪いものを選んでしまうと不具合も起きやすくなるということです。
そこは評判などを確かめて慎重に選ぶ必要があります。
リサイクルトナー=使用済みトナーを回収しリサイクル処置をしたもの
以上、複合機で用いられるリサイクルトナーについて、純正品との違いやメリット・デメリットについて見てみました。
純正品よりもコストパフォーマンスが良いというメリットがありますが、上述のごとく、品質の良いリサイクルトナーを選ぶことが非常に大切です。